しばらく、ヒルトン小田原スパ＆リゾートでのんびりと過ごした後、今回の一時帰国の一番の目的地へと移動します。
今日は少し雲があって、富士山に靄がかかって見えます。
小田原からしばらく車を走らせ、熱海を越えたところにある別荘地に到着。
ここは、都心からも程近く、駿河湾や富士山を一望できる別荘地です。
別荘の管理事務所にあるレストランからの富士山の眺めはまた格別。
テニスコートやプールなどもあります。
ここに義両親が、晩年過ごしていた別荘があるのですが、７年前に義母が亡くなって以来ずっと空き家のままになっています。
毎年、年二回の帰国の際には必ず立ち寄り、後片付けや掃除を行って来ました。
それ以外にも、植木屋さんを頼んだり、シルバー人材派遣に草むしりを定期的に頼んだり、あちこち修繕してもらったり、、、
せっかく久しぶりに日本へ帰ってもどこにも行けず、会いたい人にもなかなか会えず、ただひたすらわたしの母や姉にも手伝ってもらいながら後片付けや掃除をして、またマレーシアに帰るだけでした。
８０段ある階段の上り下りがきつい！
ゴミ捨てに行くのも一苦労です。
歳をとってから、よくこんなことしていたなと思います。
維持費もバカになりません。
別荘の管理費や温泉引き込み料、毎月の水道ガス光熱費、固定資産税等々。
義母からは生前、「絶対に売らないで別荘としてずっと使ってね」と言われていて、
それが呪縛となっていて、尚更重くのしかかっていました。
この２年間は、コロナの影響でわたしは帰れず、夫が一人仕事の合間に立ち寄って、空気の入れ替えや片付けなどを行っていましたが、久しぶりに来てみると、家の中はカビだらけ、タランチュラみたいなクモの死骸もいっぱいあるし、
おまけに庭は無残にもイノシシに荒らされていました。
義母の生前は、季節のお花がいっぱいのきれいなお庭でした。
いつも時間がないので、使ったシーツやタオルを洗濯する時間も慌ただしく。
つくづく「別荘なんて持つもんじゃないな」と思うのでした。
いつも行きたいところに行って、ホテルに泊まった方が余程楽チンでいいし、その方がずっと経済的！
きれいな洗い立てのシーツで寝たい！
「家は、人が住んでいないとダメになる」と言いますが、本当にあっという間にダメになりますね。
海外に暮らしていることもあり、亡くなってからしばらくは、片付けも進まないし、なかなか手放す決心がつきませんでしたが、当分日本へ帰る予定もありませんので、不動産会社を何軒かあたり手放すことに。しかし全く売れる気配はありませんでした。
月日が流れ、家もどんどん古くなっていくばかりで、「もうこのまま売れずに家が朽ち果てていくのではないか」と焦る気持ちが募るばかり。
いっその事、リフォームしようかと見積もりやプランなどを依頼したりもしました。
そんな中、不意に買い手がつきました。
当初よりもだいぶ値段を下げていましたが、更に値引きを希望されていました。
私たちにとってはありがたい事だったので、そのまま相手の要望に応えることにし、この度売買契約と家の片付けのために帰国した次第です。
買い手の方は日本在住の外国人の方でした。
値引きしたことをとても喜んでくださっていて、お礼を言われましたが、私たちも感謝の気持ちでいっぱいでした。
しかも、家具や食器など家財道具の一切もそのまま残しても構わないとのこと。
私たちにとってはこれ以上ありがたいお申出はありません。
ピアノや食器、絵画なども全部引き取ってくれるとのことです。
「仏壇だけは引き取って欲しい」とのことで、菩提寺に依頼して、今回法要と供養をお願いしました。
心苦しい気持ちもありましたが、私たちも後を引き継ぐ子供もいませんし、親族へ頼むわけにもいきません。このまま、空き家に放置するよりもきちんと供養してもらうことを選択しました。
住職に法要をしていただき、仏壇の中のものを整理していたときに、中から白い紙に包まれた一万円札が二枚出て来ました。
紙には義母の字で何かお礼の様なことが書かれていました。
わたしは夫と顔を見合わせて思わず笑ってしまいました。
生前、義母はよくわたしに「御足代」とか「お礼」と言って、帰り際にわたしに紙に包まれた二万円をよく手渡してくれました。
これはきっと
「家の片付けと仏壇の供養をありがとう」と義母が言ってくれているに違いないと思いました。
「お母さんらしいね」と言って二人で笑いました。
夫と一枚ずつ分けました（笑）
わたしはそのお札をお財布の奥の方に仕舞いました。
お守りとしてずっと使わずに持っておくつもりです。
帰りにお墓参りして、「しばらくまた来られませんが、また来ますね」と声を掛けました。
お墓参りできなくても、どこにいても、念うことはできます。
それでいいと思っています。
家が売れたことで、わたしたちも重くのしかかっていた肩の荷が下ろせ、とても晴れやかな気分です。
その夜は夫とお刺身とお寿司、そして獺祭で乾杯しました。
きっと両親も一緒に喜んでくれていると思います。
つづく
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１２月は、フランスのブルークレイ💙
ミネラル１００％のナチュラルなブルークレイ。
毛穴の汚れや古い角質を取り除き、お肌を健やかに保ちます。
グラデーションにしてもよし、マットな石鹸にしてもよし！
クラスは、１２月２３日までとさせていただきます。
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２名以上３名以下の少人数グループで、お好きな日時でお申し込みください！
＊しばらくは席数を減らして開催します。
＊お一人で参加をご希望の場合は、空いている日時をお知らせいたします。
『アミノ酸石鹸』
受講料：RM200／２時間
１２月『フレンチブルークレイ石鹸』
受講料：RM120／２時間
持ち物：エプロン・筆記用具・持ち帰りの手提げ袋（紙袋など）＊牛乳の紙パックが横に入る大きさ
・ワクチン接種二回済みの方のみ
・マスクの着用をお願いいたします
・消毒や換気にご協力をお願いいたします
＊をよくお読みの上、お申し込みください。
＊動物が苦手な方や動物アレルギーがある方はご遠慮ください。
＊下記のEメールアドレスまたはLINEからお申し込みください。
＊お子さまを同伴される場合は、事前にご確認ください。（お子様は作れません）
＊英語でも対応していますが、その場合は事前にお知らせください（１名様のみの場合はお断りする場合もあります）
お問い合わせ・お申し込み：
LINEアドレス：saorimalaysia
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