ビムタンのロッジで昼食後、精霊の宿る湖ポンカールタルへ行くのは諦めました。
ここから往復5時間、湖を一周廻ると更にもう1時間掛かりますので、日没までに戻って来ることができません。
昼食後は休息を取ることにして、明日早朝からポンカールタルへ、ランチを済ませたらそのまま下山し、行けるところまで行くことに。
部屋へ案内してもらいました。
今までのロッジとは違い、雑な作りであちらこちら隙間だらけ。
扉も窓も雪が吹き込んでくるんじゃないかというくらいに大きな隙間だらけで、
外気とさほど変わらないくらいに冷え込みます。
窓も天井も
どこもかしこも。
シーツも枕カバーも一体いつから換えていないのか、何日もシャンプーしていないであろう誰かさんの髪の毛がたくさんついています。
今までの清潔なロッジと大違い。
どこのロッジも清潔なシーツに掃除も行き届いていましたし、ゴアのロッジはわざわざ新品の寝具を持って来てくれたり。
気持ちが悪いので、枕カバーを取り外し、窓の隙間に埋め込み、使わない枕は冷たさが深々と伝わる壁の断熱材として使うことにしました。
それにしても寒い。
夫が読書を始めて話し相手もいなくなり、やることがありません。
寝袋に潜って、ただひたすら寒さに耐えます。
外にいるよりも寒い!
夜眠れるだろうか、、、
暇なので、ロッジの周りをぶらついてみました。
ロッジの隣に避難小屋がありますが、積まれた石が崩れ落ち、中まで雪が積もっています。
こんなところに泊まっていたら、間違いなく凍死していたところでした。
左がマナスル8163m、右はプンギヒマール6538mのはずですが、雲に隠れて見えません。
明日訪れる今回のゴール地点ポンカールタルは、氷河でできたサイドモレーンを越えた向こう側にあります。
サイドモレーンとは、氷河が削った石や土が押し上げられた所です。
その向こう側には、テリジェピーク6530m、ネムジュン7140m、チェオヒマール6905mが見えるはずですが、やはり雲に隠れたまま。
しばらく、雲が晴れるのを待ってみましたが、
うーん、見えそうで見えない!
明日は雲が晴れることを願います。
体が冷えて来たので建物の中に入ります。
昨日、何度も道ですれ違ったこのロッジのオーナーの女性二人。
今まで出会った人たちとは違い、目を合わせようともせず、一切笑いもしません。
ちょっと異様な雰囲気で怖いです。
部屋も食堂も掃除されてなく、テーブルは誰が使ったのかわからないスプーンが転がり、食べカスだらけ。
おまけにトイレは使用できないと言います。
「え、それでどうすれば?」と聞くと、
外のどこでも好きなところでやってくれと。
(((( ;゚д゚))) 嘘でしょ。わたくしに野糞をしろと!
おそらく、部屋と同じように掃除していないのか、水汲みが面倒だから流す水がないのか。
いずれにしても汚物が溢れて使えないとのこと。
その後も、
「部屋の電気がつかない」と言うと、
「わたしは知らない」とプイっと怒って顔を背け、
「毛布一枚じゃ眠れないから、もう一枚毛布を貸して」と言ったら、
「一人一枚までだ!」と断られました。
「わたしたち3人しか宿泊者いないんだからいいじゃない!」と言ってもそっぽを向いたまま、
見かねたラージさんが優しくお願いしたら、ニコニコしてもう一枚ずつ貸してくれました。
フカフカの新しい掛け布団を。
いい掛け布団あるじゃーん!ヽ(#`Д´)ノ
あるのに勿体ぶって貸してくれないなんて、、、意地悪すぎる!
このロッジしか開いていないと言うから仕方がありませんが、一体どうしてこういうことになるのか不思議です。
明日、ポンカールタルから戻ってここでランチを食べたらすぐに下山することにしよう。
ところが、女性が「明日朝食を食べたらすぐに出て行ってくれ。自分たちはすぐに下山するから。」と。
ランチ食べるところない (; ̄Д ̄)
ロッジの入り口だって全く雪かきしていないので、カチカチに凍っていて、滑って転んで頭打って死にそうで、毎回細心の注意が必要です。
もう頭に来た!
明日の朝、入り口にでっかいウン🌼してやる!ヽ(#`Д´)ノ
能天気な夫がウケて大声で笑っています。
「まるで犬の発想だね。( ゚∀゚)アハハ 」
どうやってウン🌼しようか、食堂の窓から外を眺めながら考えていたその時、
他のロッジは全部閉まっていて、わたしたちしか宿泊者はいないって言ったくせに、
宿泊者らしき人たちの姿が見え、隣の良さそうなロッジから夕飯を作る煙がなんとも平和な感じで上がっているのが見えました。
「誰かいる!」
するとオバハンが、
「日本人グループが泊まっているらしい」とイケシャアシャアと言って抜かしました。
はあああ? (゚∇゚ ;)エッ!?
つづく
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