今度こそビムタンへ向け出発です。
ちなみに今日は大晦日。
紅白も年越しそばもありませんが、そんな年越しも悪くありません。

予定では、昨日のうちにビムタンへ到着し、今朝からチベット仏教の聖地・精霊の宿る湖ポンカール・タルへ行く予定でした。 

まあ予備日も設けていますので、これくらいの遅れは問題ありません。まだ想定内です。


昨日、引き返して来た道を再び登ります。


雪がいつまでも残る日の当たらない苔むした斜面を、無言でただひたすら登って行くと、突然視界が開けヒマラヤの山々が出現します。



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ここまでの疲れも一気に吹っ飛ぶくらいの荘厳な眺めです。



 


まるでピラミッドのような三角の不思議な形をした山。





夫は振り返りもせずさっさと先に行ってしまいますが、ラージさんがいつも後ろで見ていてくれるので安心です。





見晴らしのいい平らなところで少し休憩。


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斜面では画像や動画を撮る余裕がないので、比較的平らなところで撮影していますが、大したことなさそうに見えるかもしれませんが結構な上りです。


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日中、陽が当たって動いている時は汗ばむほどですが、歩くのをやめた途端、汗ばんだ体が急激に冷えて寒くなってしまいます。

サーモスの水筒に入れたお湯で水分補給し、プロテインバーやラムネを食べたらすぐにまた出発です。







ラムネは、ブドウ糖でできていますので、すぐに体に吸収されエネルギーに変換されます。
息苦しい時にいつまでも口に残る飴と違って、ラムネはすぐに溶けるところがいいです。
今回は、昔懐かしいグッピーラムネと森永のラムネ、ブドウ糖のタブレットなどを持参しました。






チベット仏教のタルチョがはためく峠を越えると、氷河を流れる美しい川に出て来ます。

南側にはマナスル8163m、北側にはチェオヒマール6905mやネムジュン7140mが、大迫力のパノラマに見渡すことができます。

エベレスト街道をベースキャンプまで行ってもこんなパノラマビューにお目にかかれることはありません。欧米人に人気のアンナプルナも同じです。


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静かで穏やかで、こんなに美しいところがまだ地球上に残っているなんて。
地球って本来はこんなに美しいところなんだな。
いつまでもこのまま変わらないでいてほしい。







科学者や経済学者、政治家、大人たちはスウェーデンの少女グレタさんのことを冷ややかな目で見、時には攻撃したりしているけれど、わたしたちは物やゴミに溢れた経済中心の世の中を真剣かつ直ちに見直さなければいけないのではないだろうか。でないと、取り返しのつかないところまで来てしまっているのではないかと思います。

物質主義の世の中だけが本当に豊かで幸せなのだろうか。
ヒマラヤで暮らす人たちは、物質的には貧しく、厳しい生活を送っているけれど、
わたしは彼らを気の毒だとか、可哀想とかは全く思いません。

不平不満を口にしてばかりいる私たちよりもある意味ずっと豊かで幸せかもしれない。

そんなふうに思います。


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モレーンの上を何度も滑りながら先に進みます。

あそこを超えたらきっとビムタンの建物が見えて来るはず。






ようやくビムタンのロッジが見えて来ました。

昨日、無理して来なくてよかった。







一年前のエベレスト街道よりも上りがキツくて大変な道のりでした。
2600m付近にあるルクラから3700mほどのシャンボチェまで3日掛けて1000mほど登りましたが、
今回は、1900m付近のダラパニからビムタン3700mまで結果的には3日掛けて2000m近く上りましたので二倍の標高差を上がって来たことになります。これから更に4100mまで上がります。

でも1年間トレーニングに励んだおかげで、去年よりもずっと疲れにくく頑張りが効くようになりました。自分でもわかるくらいに大きく成長できたと思います。

こんな歳になっても、こんなヘナチョコのわたしでさえも、

人間その気になればなんでもできる!

間違いない!



ビムタンの一軒だけ開いているという例の女性二人が営むロッジに到着!

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結構速いスピードで休憩もそれほど多く取っていないと思いますが、やはり4時間半くらいかかりました。午前中で2万歩超え。

帯状疱疹で右足に激痛と痺れが残る夫、30kg近い荷物を背負っているラージさん、
それにわたしも(・∀・)
みんなよく頑張りました。

えらい!

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ランチを待つ間、ジンジャーレモンハニーをいただきます。
ハニーがないから代わりに砂糖だったけど(笑)

疲れた体に染み入って美味しかった💛

ここは富士山の頂上と同じくらいの標高3720m。

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このランチの後、精霊の宿る湖ポンカール・タルに行くか、今日はゆっくり休んで明日の朝行くか、


ランチ食べてから考えることにします。

つづく

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